JACDECの評価に加えて、オーストラリアの航空評価会社である AirlineRatings.com の2017年度の航空会社安全ランキングも取り上げてみたいと思います。
こちらの評価は407社を対象に、航空当局の監査、事故記録、運航状況等と言った尺度をもとに航空会社の安全度を評価しております。
こちらので第1位はオーストラリアのQantas Airways 。
AirlineRatings.comの評価はQantasが4年連続の1位。
Qantasは創業以来、致命的な事故を一度も起こしていないことが評価されているようですね。
AirlineRatings.com では、JACDECと異なり、1位以外の順位は発表していなくて、”TOP 20”と言う形での発表となります。
昨年度からの変動で見ると、アメリカン航空とエミレーツ航空が外れており、
その代わりにデルタ航空とブリティッシュエアウェイズがランクインしており、
そういう意味では、昨年度から大きな変動はないですね。
【AirlineRatings.comが選ぶ安全な航空会社 TOP 20】
Air New Zealand
Alaska Airlines
All Nippon Airways
British Airways
Cathay Pacific Airways
Delta Air Lines
Etihad Airways
EVA Air
Finnair
Hawaiian Airlines
Japan Airlines
KLM
Lufthansa
Qantas - (第1位)
Scandinavian Airline System
Singapore Airlines
Swiss
United Airlines
Virgin Atlantic
Virgin Australia
ちなみに、AirlineRatings.com では、LCCのTOP 10も発表しております。
昨年度から変更点ですが、TUI Fly と Volarisが外れてJetstar Asia と Vueling
がランクインしていることです。
こちらも上位陣は安泰ということですね。
【AirlineRatings.comが選ぶ安全なLCC TOP 10】
Aer Lingus
Flybe
HK Express
Jetblue
Jetstar Australia
Jetstar Asia
Thomas Cook
Virgin America
Vueling
Westjet
(参照先)
http://www.airlineratings.com/news.php?s&id=997
ちなみに、悪いほうのランキングですが、
AirlineRatings.comは Safety 格付けを7ランクで行っており、
一番いいのが7で悪いのが1となっています。
この不名誉な1をつけられているのが、2社でともにネパールの航空会社です。
ちなみにネパールは、EUが「安全性に問題がある」として、
全てのネパールの航空会社に対して2013年12月5日から
EU域内への乗り入れを禁止しています。
ここで注意する点は、日本人も比較的多く利用する航空会社である、
タイ・エアアジア、ノックエア、インドネシア・エアアジア
などが、Safety Rating 2 をとっていることでしょう。
【AirlineRatings.comが選ぶ危険な航空会社 WORST 17】
[Safey Rating 1]
Nepal Airlines (ネパール)
Tara Air (ネパール)
[Safey Rating 2]
AirAsia Indonesia (インドネシア)
AirAsia Thailand (タイ)
Airlines PNG (パプアニューギニア)
Ariana Afghan Airlines (アフガニスタン)
Blue Wing (スリナム)
Daallo Airlines (ジプチ)
KalStar Aviation (インドネシア)
Kam Air (アフガニスタン)
NOK Air (タイ)
Sriwijaya Air and Nam Air (インドネシア)
TransNusa (インドネシア)
Trigana Air (インドネシア)
Wings Air (インドネシア)
Xpress Air (インドネシア)
Yeti Airlines (ネパール)
(参照先)
http://www.airlineratings.com/safety_rating_per_airline.php