羽田空港は日本国内線の中心で、最近は国際線の運行本数も増えております。
Yahoo!路線情報でも、安いルートは検索できますが、
徒歩を交えたルートなどは検索結果に表示されません。
本項ではこの点も考慮して説明したいと思います。
① 主要ルート
羽田空港へのゲートウエイは基本的に以下の4つと考えられます。
1.東京モノレール (浜松町 ⇒ 羽田空港第2ビル)
2.京浜急行 (京急蒲田 ⇒ 羽田空港国内線ターミナル)
3.リムジンバス (各地 ⇒ 羽田空港)
4.路線バス (大森駅、蒲田駅、川崎駅 ⇒ 羽田空港)
② 羽田空港行 東京モノレール攻略
東京モノレールの始発駅は浜松町駅。
SuicaやPasmoが使えるのでそのまま通過する方が多いと思いますが、
費用面で考えた場合に、これは最安値ではありません。
浜松町から羽田空港へは片道 490円(切符利用)も
しくは483円(ICカード利用)ですが、
以下の方法を使えば交通費を節約することができます。
- 当日中に浜松町 ⇔ 羽田空港を往復する場合
浜松町と羽田空港を土・日・祝日に日帰りで往復する場合にお得なのは、
「東京モノレール沿線お散歩1dayパス」(700円)です。
このパスは、その名の通り、東京モノレールが1日乗り放題ですが、
浜松町と羽田空港を切符で単純往復するより180円もお得です。
※ 2015年3月31日までは、毎日発売されていたこの切符ですが、
2015年4月1日よりは土・日・祝日のみの発売になりました。
ー 10日間以内に羽田空港⇔浜松町を往復する場合
「モノレール羽割往復きっぷ」(800円)がお得です。
この切符は、羽田空港国際線ビル駅・羽田空港第1ビル駅・羽田空港第2ビル駅
とモノレール浜松町駅と間を結ぶ切符です。
切符での単純往復より180円もお得となります。
この切符は、従来は東京モノレール各駅で販売していたものですが、
2015年4月1日より新たに、東京モノレール券売機を設置している
地方空港券売機(17箇所)等での発売となりました。
上述の1dayパスと同様、東京在住者には残念な改悪と言っていいでしょう。
以下が注意点です 。
- 当日往復する場合は、「東京モノレール沿線お散歩1dayパス」のがお得
- 販売している17空港とは、新千歳空港、函館空港、富山空港、小松空港、伊丹空港、
関西空港、岡山空港、広島空港、山口宇部空港、高松空港、福岡空港、大分空港、
熊本空港、宮崎空港、長崎空港、鹿児島空港、那覇空港 です。
ー モノレール&山手線内割引きっぷ
この切符は、羽田空港国際線ビル駅・羽田空港第1ビル駅・羽田空港第2ビル駅から
JR山手線内各駅どこで降りても500円で行ける、
土曜・日曜・祝日及び特定日限定発売 のお得な切符です。
切符料金と比較すると、最短区間である有楽町・新橋・田町まででも130円のメリット
(切符を買うと630円)、池袋・目白・高田馬場までですと250円(切符を買うと750円)
と相当な節約になります。
日程があえば(羽田から浜松町方面へ向かうのが土日である必要あり)、
後述の金券ショップ利用と組み合わせれば、これが最強の可能性あります。
ー 金券ショップで回数券をバラで購入
金券ショップでは、浜松町・羽田空港間の回数券がバラで販売されています。
新橋での相場は440円程度と50円程お得となります。
浜松町近辺にも金券ショップがありますので、時間があれば、立ち寄ってから
行くという手もあります。
基本的には、片道のみ羽田行を使う場合、この方法が有利となります。
③ 羽田空港行 京浜急行攻略
京浜急行線のゲートウエイは品川が一般的で、品川から羽田空港までは
410円(切符利用), 407円(ICカード利用)です。通常の運賃は東京モノレールより安いです。
京浜急行では、通年のお得きっぷはないので、金券ショップ利用がカギです。
ー 株主優待券利用
京浜急行電鉄の全線有効の株主優待券が金券ショップで入手可能です。
現在の相場は600円程度(注:相場は変動しますし、店によっても違います)
ですので、金沢文庫より遠い駅を利用される方は株主優待券で得をする形になります。
横浜 → 羽田空港: 480円(切符), 478円(ICカード)
金沢文庫 → 羽田空港: 660円(切符), 653円(ICカード)
横須賀中央 → 羽田空港: 810円(切符), 808円(ICカード)
三崎口 → 羽田空港: 1,030円(切符), 1,024円(ICカード)
ー 金券ショップで回数券をバラで購入
新橋あたりの金券ショップでは京浜急行の回数券(品川 ⇔ 羽田空港)が
バラ売りされています。
金券ショップの販売価格は370円程度です。
時間があえば更にお得なのが、
時差回数券(平日10:00-16:00・土休日の終日使用可)や
土休日回数券(土休日の終日使用可)です。
販売価格はそれぞれ340円、310円程度のことが多いようです。
ー キャンペーンチェック
京急では通年お得きっぷの販売はありませんが、
キャンペーンで品川・羽田空港の往復割引を行うことがあります。
直近では(2014年1月)、「大韓航空&京急 羽田アクセスキャンペーン」を行っており、
期間中、羽田空港国際線ターミナル駅2F改札横
「京急ツーリストインフォメーションセンター」にて、
大韓航空羽田発着便の搭乗を証明するものを提示すれば、
「羽得2枚きっぷ - 品川・横浜と羽田空港往復」が600円で購入できました。
品川・羽田空港は往復820円、横浜だと960円ですのでお得です。
以前は、ANAと組んでキャンペーンをやっていましたが、これは超不定期ですので、
一応チェックするのがいいかと思います。
④ リムジンバス攻略
単純に値段から言ったら、この手段が一番高いですが、確実に座れて、
目的地まで一直線は魅力です。
基本的には、攻略法は特にないのですが、リムジンと比べて、鉄道はいくら安いか?
どれだけ時間がかかるか?といった、比較のベースに使用できるでしょう。
(個人的には、疲れているときは、リムジンバスで最寄駅まで寝ていくことにしています。
料金は300円程度割高ですが、その価値はあります。)
新宿から羽田空港までは楽天トラベルでも予約可能ですので、
楽天ユーザーはこちらからの予約が有利です。
⑤ 羽田空港行き 路線バス攻略
羽田空港へは近場の大森、蒲田、川崎から京急バスが乗入れしており、
始点が純粋にこれらの駅の場合、値段的メリットがあります。
大森駅から
<京急バス>
・ 大森駅 ⇒ 羽田空港 280円(現金), 276円(ICカード)
<京急線>
・大森海岸 ⇒ 羽田空港 370円(切符), 365円(ICカード)
蒲田駅から
<京急バス>
・ 蒲田駅 ⇒ 羽田空港 280円(現金), 276円(ICカード)
<京急線>
・京急蒲田 ⇒ 羽田空港 340円(切符), 335円(ICカード)
川崎駅から
<京急バス>
・ 川崎駅 ⇒ 羽田空港 280円(現金), 276円(ICカード)
<京急線>
・京急川崎 ⇒ 羽田空港 410円(切符), 407円(ICカード)
注意点は
- JR川崎駅と京急川崎駅は距離が結構ある (850m、徒歩10分程度)
- 路線バスなので混雑時は時間がかかることが多い
- 他のエリアからここまで電車などで来てまで乗るメリットは少ない
※ JR蒲田駅から京急蒲田駅へ実際に歩いてみたレポートは下記ご参照下さい ↓